海外でぼったくられずにネットにつなぐ方法
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海外でぼったくられずにネットにつなぐ方法

夜10時にマラケシュに着いて、空港を出た瞬間、スマホの電波がゼロだった。データなし、地図なし、リアドへの連絡手段なし。「タクシー!」と叫んでいる20人のうちどれがまともなのかも判断できない。リアドの住所は紙に書いてあったけど、メディナの奥のほう——地元の人でさえランドマークで移動するような、看板のない細い路地の迷路の中。

結局タクシーに通常の3倍払って、暗闇の中スーツケースを引きずりながら40分間メディナをさまよい、片言のフランス語で店主に道を聞き回った。最終的に見つけた。Google Mapsがあれば3分で着けた。

あれ以来、どこに行くときも通信手段なしで到着することはなくなった。

選択肢のランキング

海外でインターネットに接続する方法は基本5つ。現地SIMカード、eSIM、ポケットWiFi、自国キャリアの国際ローミング、カフェのWiFi頼み。安くて確実なものから高くて最悪なものまである。実際に使えるものを紹介する。

現地SIMカード

ほとんどの国でまだ最もコスパが良く、長期滞在なら今でもファーストチョイス。現地キャリアのプリペイドSIMを買って、スマホに入れれば、現地のネットワークを現地価格で使える。シンプル。

どこで買うか: 空港のキオスクはスキップ。必死でジェットラグの旅行者相手だと知っていて、通常の2〜3倍の値段をつけてくる。代わりに街中のキャリアショップを探す。東南アジアのほとんどの場所には50メートルおきに携帯ショップがある。ヨーロッパではキャリアの直営店(Vodafone、Orange、Movistarなど)をメインのショッピングストリートで。

タイ、ベトナム、インドネシアなどでは、セブンイレブンみたいなコンビニでSIMがほぼタダ同然で買える。他の国ではパスポートを持って実際のキャリアショップに行く必要がある。

一般的な費用: 東南アジアはバカみたいに安い。タイの1ヶ月のデータは200〜400バーツ(900〜1,800円)で15〜30GB。ベトナムも同じくらい。インドネシアのTelkomselは観光客向けSIMを約750円で、データも十分ついている。

ヨーロッパは数週間のデータ付きプリペイドSIMで1,500〜3,700円。フランスのOrangeは観光客向けパッケージがしっかりしている。ポルトガルのNOSとスペインのOrangeは2,200〜3,000円程度で手頃なプリペイドプランを提供。

アメリカはいつも通り高い。Mint MobileやT-Mobileのプリペイドは月2,200〜3,700円くらいからだけど、都市部以外のカバレッジはムラがある。

日本は現地SIMルールの例外。観光客には手続きが複雑で、だからこそポケットWiFiがまだ王者。

注意点: スマホがSIMフリーであること。キャリアの分割払いで買ったスマホはそのネットワークにロックされている可能性がある。出発前に確認。AppleやSamsungから直接買ったスマホはだいたいSIMフリー。ロックされている場合はキャリアに電話して解除を頼む——端末代を払い終えていれば大抵無料でやってくれる。

eSIM

すべてがこの方向に向かっていて、2026年のほとんどの旅行者は少なくとも検討すべき。eSIMはデジタルSIMカード——物理的なカードの差し替えも、小さなトレイをいじる必要も、クリップも不要。QRコードをスキャンするかプロファイルをダウンロードすれば、つながる。

メリット: 飛行機に乗る前に買える。自宅でセットアップして、着陸して、オンにすれば終わり。SIMショップ探しも、カウンターでの言語の壁も、パスポート登録の面倒もない。物理SIMで自国の番号をアクティブに保ちつつ、eSIMでデータを使うこともできる。

実際に使ったプロバイダー:

Airaloは最大手で、自分が一番よく使うもの。200カ国以上カバー、数日分のデータが600〜750円からのプランがある。アプリはわかりやすい。ほとんどのプランはデータのみ(通話やSMSなし)だけど、WhatsAppなどで連絡するなら問題ない。ヨーロッパや東南アジアのリージョナルプランは国境を越える場合にお得。39カ国カバーの5GB欧州プランが約2,400円。

Holaflyは観光客に積極的にマーケティングしていて、データ無制限プランを売りにしている。一見素晴らしく聞こえるけど、小さい字を読むとわかる。「無制限」は大量使用後に速度制限がかかるという意味。地図やメッセージには十分だけど、ビデオ通話や写真のアップロードにはストレス。Airaloより高くて、7日間の欧州プランが約4,000円。データ量を気にしたくない短期旅行にはまあまあだけど、1GBあたりのコスパは最高じゃない。

Nomad eSIMはその中間。手頃な価格、いいカバレッジ、すっきりしたインターフェイス。アジアで使ったけど問題なく動いた。Airaloほどの知名度はないけど、価格比較する価値はある。

デメリット: すべてのスマホがeSIM対応じゃない。iPhoneはXS(2018年)以降が対応。ほとんどのAndroidフラグシップは2020年以降が対応。自分のモデルを確認してから当てにすること。あと、eSIMのデータプランは1GBあたりの単価が現地の物理SIMより高いのが一般的。利便性に対して払っている。

自分の見解: 2週間以内の旅なら、eSIMがベスト。着陸した瞬間にデータが使える利便性は、少しの価格プレミアムの価値がある。長期滞在なら、現地SIMカードのほうがまだ安い。

ポケットWiFi

バッテリー駆動の小型デバイスで、現地のネットワークに接続してパーソナルWiFiホットスポットを作る。スマホでもノートPCでも接続できる。東アジアで人気で、特定の状況で便利。

強い場面: 日本はポケットWiFiの定番。観光客向けの現地SIMの選択肢が限られていて複雑だけど、空港でポケットWiFiを借りるか、ホテルに配送してもらうのは簡単。データ無制限、安定した接続、東京から北海道の田舎まで使える。WiFiレンタルどっとこむやJapan Wirelessなどで1日600〜1,200円くらい。

韓国も同様。仁川空港で簡単にレンタルでき、安くて、よく動く。

グループでの利点: 1台で複数人をカバーできる。パートナーや友人と旅行中なら、ポケットWiFi1台で全員のスマホとノートPCをまかなえる。全員分のSIMやeSIMを別々に買うより安い。

デメリット: 持ち歩くデバイスがもう1つ増えて、充電して、なくさないようにしなきゃいけない。バッテリーは通常8〜12時間で、長い1日の外出では途中で切れる。モバイルバッテリーも必要。ホテルに置いてきたら、スマホは使い物にならない。

eSIMが普及してからポケットWiFiはほとんど使わなくなったけど、日本に限っては今でもほとんどの観光客にとって一番楽な選択肢。

国際ローミング

自国キャリアの海外プラン。たいてい一番コスパが悪くて、でもどうしようもないときもある。

アメリカのキャリアのほとんどは国際ローミングに1日1,500円くらいかかる。すぐに積み上がる。T-Mobileは無料の国際データが含まれるけど、痛いほど遅い速度(2Gレベル)。AT&Tの International Day Passは1日約1,800円。緊急時には使えるけど、数週間の旅のメインプランとしては最悪。

EU例外: ヨーロッパの電話プランを持っているなら、EUローミング規制のおかげでEU/EEA圏内ならどの国でも追加料金なしで自国のプランが使える。これは本当にすごい。フランスのプランがスペインで使えて、ドイツのプランがイタリアで使える。何もする必要なし。日常生活を実際に変えたEUの規則のひとつ。

イギリスのキャリアはBrexit後にこの恩恵を失った。ほとんどが今はEUローミングに1日300〜900円請求しているが、一部のプランにはまだ含まれている。出発前に確認を。

カフェWiFi

本当の戦略じゃないけど、バックアップとして理解しておく価値はある。ほとんどのカフェ、レストラン、ホステルには無料WiFiがある。品質は、素晴らしい(韓国、日本、ヨーロッパのほとんど)から使い物にならない(東南アジアの田舎、アフリカや南米の一部)まで幅がある。

カフェWiFiだけに頼ると、移動中にナビが使えない、移動中に誰にも連絡できない、予定が急に変わったら詰む。2010年のバックパッカー戦略で、2026年では通用しない。SIMかeSIMを入手しよう。カフェWiFiはボーナス。プランじゃない。

国別メモ

日本: ポケットWiFiかeSIM。物理SIMカードもあるけど、観光客にはプロセスが面倒。成田か関空でポケットWiFiをレンタルして頭痛を避ける。

東南アジア(タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピン、カンボジア): 毎回、現地SIMカード。バカみたいに安くてどこにでもある。ほとんどの空港にはちゃんとしたSIMカウンターがある(空港での購入が問題ない数少ない場所。競争が価格を適正に保ってくれるから)。

ヨーロッパ: 短期旅行ならeSIM、長期滞在なら現地SIM。EU圏のプランを持っているなら、大陸中でそれを使うだけ。

アメリカ: AiraloのeSIMか、Mint MobileやT-Mobileのプリペイドプラン。アメリカのモバイルデータは高いし、どのキャリアでも都市部以外のカバレッジはまだら。

中国: VPNが必要で、ほとんどの外国SIMではVPNなしでGoogle、WhatsApp、Instagramなどのブロックされたサービスにアクセスできない。到着前にVPNをセットアップすること——到着後はダウンロードできない。China Mobileの香港SIMをデータローミングで使うとグレートファイアウォールを回避できる場合もあるが、一貫性がない。渡航日が近づいたら最新の解決策を調べること。頻繁に変わるので。

実用的なヒント

出発前にオフライン地図をダウンロード。 Google Mapsでは都市や地域全体をオフライン用にダウンロードできる。アプリを開いて都市を検索、三点メニューをタップ、「オフラインマップをダウンロード」。電波ゼロでも使えて、何度も助けられた。Maps.meもオフライン機能が充実したいい選択肢。

スマホのSIMロック状態を確認。 設定 > 端末情報 > 「キャリアロック」か「SIMロック」を探す。iPhoneの場合:設定 > 一般 > 情報 > 「SIM制限なし」を確認。空港じゃなくて、旅行の数週間前にやること。

データ使用量に注意。 アプリの自動更新をオフにして、データを多く使うアプリのバックグラウンド更新を無効にして、エンタメ(ポッドキャスト、Netflix、Spotify)は外出前にWiFiでダウンロード。モバイルデータでのストリーミングはプランをあっという間に食い尽くす。

VPNの考慮。 中国以外でも、VPNは自国のストリーミングサービスへのアクセスや公共WiFiでの接続セキュリティ確保に便利。カフェや空港では日常的に使っている。NordVPNとMullvadはどちらも安定して使える。

避けるべきもの

空港のSIMカード転売業者で、公式キャリアストアじゃないやつ。折りたたみテーブルとSIMパッケージの山を持った人たちは、市場価格の3〜5倍を請求している。素通りして。

「無制限」だけど無制限じゃないプラン。 規約を読むこと。多くのプランがデータ無制限を謳いつつ、2〜5GB使用後に地図の読み込みに30秒かかるレベルまで速度制限する。本当の無制限プランはあるけど、値段は高い。

高額なホテルWiFi。 いまだにWiFiに1日1,500〜2,200円請求するホテルがある。2015年でもイライラしたけど、2026年では論外。予約前に確認。WiFiに課金するホテルは別の場所を予約すればいい。

ギリギリでプランを買うこと。 データもプランもなしに空港を出ると、結局すべてに3倍払うことになる。旅行前に10分使ってeSIMをセットアップするか、到着時にどこでSIMを買えるか調べておく。未来の自分が感謝するはず。

正しいセットアップは行き先、滞在期間、利便性とコストのどちらを重視するかによる。でも唯一の普遍的ルールがある:着陸前にプランを立てておくこと。データの使えるスマホがあれば、紙の地図を目を細めて見ている迷える観光客から、ちゃんとナビして連絡が取れて旅のトラブルにも対処できる人間になれる。

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