3回目の日本旅行で、東京と大阪の間のどこかで新幹線に乗っていた。過去2回と同じルートだ。そこで、ちょっと気まずい事実に気づいた。日本に3回来て、この国の5%くらいしか見ていない。同じ都市、同じ軌道、ちょっと違うお寺。築地(正確にはもう豊洲だけど)で食べて、伏見稲荷を歩いて、正しいタイミングでお辞儀をして、帰国後にみんなに「日本大好き」と語っていた。でも、僕が好きだった日本は基本的に、すべての観光客が歩く500キロの回廊でしかなかった。
その旅で、大阪の予定をやめて金沢行きの切符を買った。これまでの旅で最高の決断の一つで、日本に対する考え方が完全に変わった。
ゴールデンルート -- 東京、箱根、京都、大阪、日帰りで広島と奈良 -- が存在するのにはちゃんと理由がある。便利で、アクセスがよく、英語が通じやすく、世界レベルの見どころが詰まっている。でも、外国人観光客の90%がここで100%の時間を過ごしている。残りの国 -- 4つの主要な島、何千もの小さな島、山脈、火山性の海岸線、テキサスとニューヨークくらい東京と違う文化圏 -- にはほとんど目が向けられない。
金沢:考えを変えた街
金沢は第二次世界大戦の空襲を免れた。つまり、京都にあるもの -- 歴史的な地区、花街、武家屋敷 -- がここにもある。ただし、押しつぶされるような人混みなしで。ひがし茶屋街の朝8時は自分と数人の地元の人だけ。長町武家屋敷跡は、石畳を歩く自分の足音が聞こえるほど静かだ。
兼六園は京都の庭園と比較されるけど、正直、負けていない。でも本当のサプライズは金沢21世紀美術館だった。円形のガラス建築の中に実験的なインスタレーションがあふれている。パブリックゾーンは無料で、レアンドロ・エルリッヒのスイミング・プール作品だけでも訪れる価値がある。
そして食事。金沢は日本海に面していて、近江町市場はかつての築地のような雰囲気がある。観光客の行列になる前の築地だ。新鮮なカニ、ウニ丼、太平洋側では手に入らない海鮮。ここで食べた海鮮丼が約2,000円で、東京で5,000円出して食べたものより美味しかった。少しどころじゃない。恥ずかしいくらい美味しかった。
東北:日本のワイルドな北
東北は本州北部の大きなエリアで、ほとんどの観光客は北海道に向かう途中で素通りしてしまう。それは間違いだ。この地域は荒々しく、田舎で、日本でも最も迫力のある祭りがある。
青森のねぶた祭は8月初旬に開催され、文字通り度肝を抜かれる。巨大な光る紙の山車が通りを練り歩き、何千人もの踊り手(跳人と呼ばれる)が周りで飛び跳ねて叫ぶ。混沌として騒々しくて、ほとんどの観光客が抱く日本の洗練されたイメージとはまるで違う。ねぶたに合わせて東北旅行のタイミングを組めるなら、ぜひそうしてほしい。ただし宿は数ヶ月前に予約すること -- 街が完全に埋まる。
仙台近くの松島湾には、穏やかな水面に200以上の松が生い茂る島が点在している。俳人の松尾芭蕉はあまりの美しさに句が詠めなかったとされるが、それが褒め言葉なのか都合のいい言い訳なのかは微妙なところだ。東北基準では観光地だけど、京都基準なら空いている。遊覧船に乗って、海沿いで焼き牡蠣を食べよう。
岩手県を北上する太平洋沿岸は、荒々しくギザギザで、観光客はほとんどいない。三陸海岸には崖の間に挟まれた漁村があり、絶品の海鮮と、旅行雑誌に載る日本よりも北欧の田舎に近い雰囲気がある。
四国:忘れられた島
四国は日本の4つの主要な島の中で最も小さく、海外からの注目度は圧倒的に低い。日本人観光客もほとんどスルーする。これは問題なのか、まさにそこがポイントなのかは、何を求めているかによる。
最大の見どころは四国八十八ヶ所巡礼(お遍路)。88の仏教寺院をつなぐ全長約1,200キロの周回路だ。全行程を歩くと約30〜60日かかる。でも誰も教えてくれないのが、全部やらなくてもいいということ。数日間だけ一区間を歩いたり、寺院間をバスで移動したり、車でルートを回ることもできる。部分的な巡礼者のためのインフラは整っている。僕は高知県の山中を4日間歩いたけど、どこで経験したハイキングよりも素晴らしかった。杉林の中の古道、外国人を見て本当に驚いた様子の僧侶がいる小さなお寺、おばあちゃんがその日の気分で作った料理が夕食になる民泊。
四国中央部の祖谷渓は、日本で最も人里離れた居住地域の一つだ。深い渓谷にかずら橋が揺れ、山腹にかやぶき屋根の農家がしがみつくように建ち、バスは運が良ければ1日2本。行きにくいからこそ、こういう場所が残っている。
松山には道後温泉がある。日本最古の温泉の一つで、「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルになったとも言われている。建物自体は入浴しなくても見る価値がある。でも入った方がいい。絶対に入るべきだ。
九州:食と火と歴史
九州は一つの国になれるくらい見どころが豊富だ。まずは福岡から。食のシーンは控えめながら東京に匹敵するのに、値段は半分だ。
那珂川沿いの屋台は福岡のシグネチャー体験だ。小さな屋外カウンターのスツールに座り、唇にまとわりつくほど濃厚な豚骨スープの博多ラーメンを注文し、隣に座った人と話す。屋台は夕方6時頃から遅くまで営業している。中洲と天神エリアが最も集中している。人気の店はすぐ埋まるし、席が8つしかないところもあるから、早めに行こう。
別府は温泉天国 -- この街は日本のどこよりも多くの温泉水を産出している。「地獄」は火山性の池で、血のように赤、コバルトブルー、乳白色とシュールな色彩だ。観光コース以外にも、別府の公衆浴場は数百円で入れて、マナーがわからなそうにしていると地元の人が親切に教えてくれる。
屋久島は九州の南端沖にある亜熱帯の島で、先史時代を思わせる古代杉の森に覆われている。推定樹齢2,000〜7,000年の縄文杉を見るには丸1日のハイキングが必要で、往復約10時間の覚悟がいる。苔むした森はもののけ姫のインスピレーションになったと言われていて、実際にそこに立つとその理由がわかる。
長崎は広島とは異なる形で歴史を背負っている。平和公園と原爆資料館は必見だが、この街の層はもっと深い。何世紀にもわたるオランダ・ポルトガルとの貿易の影響、隠れキリシタンの遺跡、中華街、そして日本の他のどこにもない港町の雰囲気がある。
北海道と沖縄について簡単に
札幌以外の北海道はそれだけで一つの記事が必要だけど、簡潔に。夏の富良野と美瑛にはCGのように見えるラベンダー畑とパッチワークの丘がある。大雪山国立公園には本格的な高山ハイキングがあり、トレイルにはほとんど人がいない。冬の東北海道ドライブ -- 凍った湖、タンチョウヅル、オホーツク海の流氷 -- はアジアで最もシュールなドライブの一つだ。
沖縄は基本的に別の国だ。文化的にも、料理的にも、言語的にも、本土とはハワイとアメリカ本土くらい違う。行く価値はあるけど、それは独立した旅であって、付け足しではないと理解した上で行くべきだ。
実践ガイド
ジャパン・レール・パスはゴールデンルート向けに作られているが、定番を外れた旅にこそ真価を発揮する。14日間または21日間のパスがあれば、東北、四国、九州を個別のチケット代を気にせず広範囲に移動できる。一つの地域に滞在するならリージョナルパス(JR九州、JR四国、JR東日本)の方が安い。
「日本語が話せない」という不安はわかるが、大げさに心配しすぎだ。地方では確かに英語はほとんど通じない。でもGoogle翻訳のカメラ機能でメニューや看板は読めるし、駅名にはローマ字がある。そして日本人は、迷った外国人を助けるために信じられないくらい遠回りしてくれる。四国の田舎で、おじいさんが15分間歩いて目的地まで案内してくれて、お辞儀をして無言で去って行った。大丈夫、なんとかなる。
最大の転換はメンタル面だ。2週間で日本全部を見ようとするのをやめよう。ゴールデンルート以外の地域を一つ選んで、4〜5日かけて、本当にそこに腰を落ち着ける。同じラーメン屋に2回行く。有名なスポットを見逃して、地元のスポットを見つける。遅い電車に乗る。ほとんどの観光客が見ない日本は、見つけるのが難しいんじゃない。立ち止まって気づくだけでいい。



